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【体験談】CICに異動あっても車買えました!ブラックOKな自社ローン専門店の探し方と注意点

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CICの信用情報に「異動」と記載されているのを見て、車の購入を諦めてはいませんか?

実はその状態でも、車を手に入れる方法はあります。

というのも、私自身がまさに「異動」あり(しかも自己破産!)の状況で、自社ローンを利用して車を購入できた一人だからです。

とはいえ、どこでもいいというわけではありません。「ブラックOK」とうたう業者の中には、あまりに条件が悪かったり、後からトラブルになったりするケースもあるので注意が必要です。

この記事では、私の経験をもとに、信頼できる自社ローン取扱店の見つけ方と、契約時に気をつけたいポイントについて、できるだけ具体的にお伝えします。

【衝撃の体験談】CICに「異動」…それでも私は車を買えました!

「お客様、申し訳ございませんが…」

何度、この言葉を聞いただろうか。

29歳で自己破産。それが私の現実でした。当然、CIC(信用情報機関)の記録には「異動」の二文字がくっきりと刻まれ、その情報は真っ黒。まさに、世に言う「ブラックリスト」状態です。

転職を機に、どうしても車が必要になったので淡い期待を抱いて申し込んだカーローンは、言うまでもなく瞬殺。ディーラーのローンも、信販会社の担当者から丁重に、しかし有無を言わさぬ口調で断られました。

「まあ、そうだよな…」と自分に言い聞かせつつも、最後に望みを託したのがカーリースでした。しかし、その審査結果も「否決」。社会から完全に拒絶されたような、冷たい絶望感だけが残りました。

「もう、車を持つなんて一生無理なんだ」

スマホの光だけがぼんやりと照らす部屋で、ただ途方に暮れる日々。そんな時、ほとんど無意識に打ち込んでいたのが「ブラックでも 車 買えた 体験談」というキーワードでした。

そこで初めて目にしたのが、「自社ローン」という言葉です。

正直、最初は「怪しい」「法外な金利を取られるんじゃないか」と疑いの気持ちしかありませんでした。しかし、藁にもすがる思いで、いくつかの自社ローン専門店のサイトを読み漁り、勇気を出して一件の販売店に電話をかけたのです。

電話口で、自己破産の過去を恐る恐る告げる私に、担当者は驚くほど事務的な、それでいて落ち着いた声でこう言いました。

「大丈夫ですよ。うちの審査はCICを見ませんので。大切なのは、過去のことより『今』と『これから』ですから。まずはお話だけでも聞かせていただけますか?」

翌日、半信半疑のまま大阪から京都のお店へ向かい、担当者と面談。給与明細を見せながら、現在の仕事や収入、そして「なぜ車が必要なのか」を正直に伝えました。担当者は私の話をじっくりと聞いた後、こう言いました。

「分かりました。では、こちらの書類にご記入ください」

簡単な申込書を書き終えてから、わずか30分後。

「お待たせしました。審査、通りましたよ。ご希望の予算内で、こちらの車などいかがでしょう?」

まじか…信じられない

耳を疑いました。あれだけ分厚い壁に跳ね返され続けた自分が、いともあっさりと「ローンで車を買う権利」を手にできたのです。

この体験談は、決して特別なものではありません。CICに「異動」があっても車は買えました。 そして今、この記事を読んでいるあなたにも、その可能性は十分にあるのです。

ここからは、この経験で得た知識を基に、あなたが絶望から抜け出し、再び車のキーを握るための具体的な方法を、一つひとつ丁寧にお伝えしていきます。

「ブラックOK」は本当?自社ローン専門店のリアルな実態

前の章で私の体験談を読んで、「本当にそんなうまい話があるのか?」「何か裏があるんじゃないか?」と半信半疑に思った方もいるかもしれません。

その感覚は、とても大切です。私の体験は奇跡でも何でもなく、明確なロジックに基づいています。そして、「ブラックOK」という言葉の裏には、もちろん審査という現実が待っています。

ここからは、自社ローン専門店のリアルな実態に迫ります。

なぜCICに「異動」があっても審査に通るのか?

答えはシンプルで、審査のルールが根本的に違うからです。

銀行やディーラーのローンは、あなたの信用情報、つまりCICの記録を基に「過去」を評価します。

ここに「異動」の記録があれば、その時点で「返済能力にリスクあり」と判断され、門前払いされてしまいます。

一方、自社ローンは違います。

  1. 信用情報(CIC)を照会しない 自社ローンは金融商品ではなく、販売店とあなたの間での「分割払い契約(割賦販売)」です。そのため、CICなどの信用情報機関に照会する義務がなく、多くの販売店は過去の金融事故を審査の判断材料にしません。
  2. 販売店が「自社の基準」で判断する 販売店は、自らが貸し倒れのリスクを負う代わりに、「誰に車を売るか」を自由に決める権利を持っています。彼らが知りたいのは「過去に何があったか」ではなく、「この代金を、最後まで払いきってくれるか?」という、未来に向けた一点のみです。
  3. そもそもブラック向け
    自社ローンというサービスは、そもそもが通常のカーローンが通らない人をターゲットにしています。なので、信用情報に問題がある人でも安定した収入と返済能力があればウェルカムです。

つまり、一般的なローンが過去の記録を見る「書類選考」なら、自社ローンは現在のあなた自身を見る「面接」に近いと言えるでしょう。

「誰でも通る」わけではない!審査で見られる本当のポイント

しかし、ここが最も重要な点ですが、『ブラックOK』は『無審査』や『誰でも通る』という意味では決してありません。実際に、「自社ローンの審査に落ちた」という声も存在します。

販売店は、あなたの「過去」を不問にする代わりに、以下の3つの「今と未来」をシビアに見ています。

1.【今】安定した収入と返済能力

これが審査の最大の核です。「高収入」である必要はありませんが、「毎月安定した収入」があることは必須条件。

その証明として、給与明細などの提出を求められます。逆に言えば、収入が不安定だったり、明らかに返済計画に無理がある高額な車を選んだりした場合は、審査に落ちる可能性が高くなります。

2.【今】申込者の人柄と誠実さ

「面接」である以上、人柄は重要です。面談の際に、自身の状況について嘘をついたり(虚偽申告)、横柄な態度を取ったりすれば、「この人は信頼できない」と判断され、審査に落ちる原因となります。

前の体験談で私が正直に過去を話したように、誠実な姿勢が信頼に繋がります。

ちなみに、家族がいる人は単身者よりも「飛ぶ」可能性が低いので通りやすい傾向に。子供がいる方は、お店に一緒に行くのもおすすめです。

3.【未来】購入の意思と計画性

「この車が本当に必要で、必ず最後まで支払う」という強い意思を示すことも大切です。その証明として最も効果的なのが「頭金」です。

必須ではありませんが、少しでも頭金を用意することで、あなたの本気度が伝わり、販売店のリスクも減るため、審査で非常に有利になります。

最悪の場合、両親など保証人を用意するのも一つの解決策です。

結論、「ブラックOK」は本当

結論として、自社ローンの「ブラックOK」は本当です。 ただし、それは「過去の金融事故は問わない」という意味。

審査がないわけではなく、「現在の支払い能力と、未来への信頼性」という、全く別の基準で厳しく審査されます。

この審査の本当の意味を理解し、誠実な準備をすることこそが、車を手に入れるための最も確実な道筋なのです。

【失敗しない】信頼できる自社ローン専門店の探し方・5つのステップ

「自社ローン」と検索すれば、たくさんの販売店がヒットします。でも、その中に本当に信頼できるお店がどれだけあるかというと、実はそれほど多くありません。

残念ながら、高額な手数料を請求したり、状態の良くない車を強引に売りつけたりするような悪質業者も紛れています。反社の資金源となっているケースもあるので業者選びは特に注意しましょう!

そこでこの章では、「優良な自社ローン専門店をどう見分ければいいのか?」という点について、具体的な5つのステップに分けてご紹介します。

この手順を踏めば、「ここなら大丈夫」と思える販売店に出会えるはずです。

STEP1:「古物商許可番号」「店舗の所在地」を確認する

まず最初に確認すべきなのは、その販売店が「きちんとした営業許可を持っているかどうか」です。基本的なチェックですが、意外と見落とされがちなポイントでもあります。

古物商許可番号の確認

中古車を販売するには、都道府県の公安委員会から「古物商許可」を取得する必要があります。信頼できる業者なら、公式サイトの会社概要やフッターに「古物商許可番号 第〇〇〇〇号」などの記載があるはずです。

どこを探してもこの情報が見つからない場合、その時点で避けた方が無難です。

店舗の所在地の確認

ウェブサイトに記載されている住所が実在するか、Googleマップなどで確認しておきましょう。

たとえば「空き地」「プレハブ小屋」「雑居ビルの一室」など、営業実態がなさそうな場所だった場合は要注意です。

少しでも不自然に感じたら、その直感を信じて別の業者を探すのが賢明です。

STEP2:口コミサイトやSNSで「生の評判」をチェックする

次に確認したいのは、実際にその販売店を利用した人たちの声です。公式サイトには当然いいことしか書かれていないので、第三者のリアルな評価をチェックすることが大切です。

Googleマップの口コミを確認する

手軽で信頼性の高い情報源の一つが、Googleマップのクチコミ欄です。
星の数だけで判断するのではなく、「どんな対応をしてもらったのか」「納車後のフォローはどうだったか」といった具体的なコメント内容に注目しましょう。

「丁寧な説明で安心できた」「不安だったけど親身に対応してくれた」といった声があれば好印象ですが、「連絡がつきにくい」「説明が曖昧だった」といった指摘が複数あれば、慎重に検討すべきです。

SNSで店名を検索してみる

X(旧Twitter)などのSNSで「〇〇自動車 自社ローン」「〇〇 評判」などと検索すると、思いがけずリアルな体験談が見つかることもあります。

一人の意見に振り回されず、良い声も悪い声もバランスよく拾って、総合的に判断することがポイントです。

STEP3:在庫車両の品質と価格が適正か確認する

そのお店がどれだけ信頼できるかは、実際に取り扱っている車を見ればある程度わかります。

価格の安さだけに目を奪われず、「この価格でこの内容は妥当か?」という視点を持つことが大切です。

相場と比べて、価格が極端に安すぎないか

カーセンサーやグーネットなどの中古車情報サイトを使って、同じような車種・年式・走行距離の車と比較してみましょう。

もし相場よりも明らかに安い車が並んでいるなら、「修復歴あり」「見えない不具合がある」といった可能性も考えられます。

掲載されている情報の丁寧さを見る

年式や走行距離、修復歴の有無など、基本情報がきちんと載っているかどうかもポイントです。
写真が数枚しかなく、内装や傷の状態がわかりづらいといった場合は、情報開示に消極的な業者かもしれません。

情報が明確で、かつ丁寧に掲載されている販売店ほど、誠実な対応をしている傾向があります。

STEP4:契約内容(金利・保証・所有権)を事前に質問する

問い合わせの段階に進んだら、契約に関わる重要な項目について必ず質問しましょう。ここでの対応を見れば、そのお店がどれだけ誠実か、ある程度判断できます。

回答をはぐらかされたり、曖昧な説明しかしないような業者は避けた方が無難です。

自社ローンの「金利0%」の仕組みと「支払総額」の注意点

商談の際に最も重要な質問の一つが、「金利は発生するのか?そして、総額でいくらになるのか?」です。

自社ローンは銀行などが提供する金融商品(金銭貸付)ではないため、法律上の「金利」を上乗せすることは基本的にありません。これは、自社ローンが販売店とお客様の間で結ばれる「分割払い契約(割賦販売)」という形式を取っているためです。

しかし、「金利0% = 車両本体価格だけでOK」という意味では決してない点に、最大の注意が必要です。

販売店は金利の代わりに、独自の「手数料」や「保証料」といった名目で、貸し倒れのリスクや運営コストを車両価格に上乗せしているケースがほとんどです。

【上乗せされる費用の名目(例)】

  • 自社ローン手数料
  • 保証料
  • 事務手数料
  • コンサルティング料 など

これらの費用が加算されるため、結果的に支払総額は、一般的な中古車ローン(金利相場:約3%~10%)を利用した場合よりも高くなる傾向があります。

【最重要】確認すべきは「金利」ではなく「支払総額」

したがって、あなたが本当に確認すべき最も重要な数字は「金利」の有無ではなく、手数料などをすべて含んだ「支払総額」です。

商談の際には、必ず以下の質問をしてください。

「この車を乗り出すために必要な費用を全て含んだ、最終的な支払総額はいくらになりますか?」

そして、その内訳が記載された書面(見積書)を必ず受け取り、内容を精査しましょう。口約束は絶対に信用してはいけません。

また、以下の計算式でも、ご自身で支払総額を確認できます。

(月々の支払額×支払回数)+頭金=支払総額

「金利0%」は事実ですが、その言葉だけに安心せず、必ず「総額でいくらになるのか」を正確に把握すること。それが、後悔しないための鉄則です。

「保証の有無と、その内容」

中古車は状態に個体差があるため、購入後の保証があるかどうかは非常に重要なポイントです。
「保証付き」と書かれていても、実際には「3か月・走行距離3000kmまで」など、細かい条件があります。
・保証の期間
・走行距離の上限
・保証対象となる部品(エンジン・ミッションなど)
これらの項目を、あいまいにせず具体的に説明してくれるかを確認しましょう。

「所有権の扱いについて」

自社ローンでは、完済するまでは販売店が車の所有権を持つ「所有権留保」が一般的です。これは違法ではありませんが、契約時にその説明があるかどうかで、お店の誠実さが見えてきます。

「知らなかった」「聞いていなかった」という事態を避けるためにも、契約前の確認はしっかり行いましょう。

STEP5:オンライン相談での「対応の質」を最終チェックする

最近では、来店不要で相談から契約まで全てオンラインで完結する、利便性の高い優良店も増えています。店舗に行く手間が省ける一方で、担当者と直接顔を合わせないからこそ、その**「対応の質」**がお店の信頼性を判断する最後の砦となります。

オンラインでのやり取りの中で、以下の点を最終チェックしましょう。

  • レスポンスは迅速で丁寧か
    メールやLINEでの質問に対して、返信が早いか、言葉遣いは丁寧か。迅速で誠実なレスポンスは、信頼できるお店の基本です。
  • オンライン面談などで顔を合わせた対応は誠実か
    ビデオ通話などで担当者の顔を見て話せる機会があればベストです。こちらの質問や不安に、面倒くさがらずに真摯に答えてくれるかを見極めましょう。
  • 車の状態を積極的に開示してくれるか
    実車を見られない分、車の傷や内装の状態などを、写真や動画で積極的に送ってくれるかは非常に重要です。こちらが聞く前に、良い点も悪い点もオープンに伝えてくれるお店は信頼できます。
  • 契約を急かしたり、強引なセールスをしてこないか
    「今日中に決めないと売れてしまう」などと契約を急かすのは悪質な業者の常套手段です。あなたのペースで検討させてくれるかどうかも、大切なポイントです。

たとえオンラインであっても、丁寧で誠実な対応は必ず伝わります。少しでも「この人、信頼できないな」と感じたら、その直感を信じて契約を見送る勇気も必要です。

CIC異動(ブラック)OK!審査が甘い自社ローン販売店3選

ここからは、審査が通りやすいと評判の自社ローン販売店を厳選して3社ご紹介します。悩んだら、↓審査通過率が高い「オトロン」を選ぶと良いでしょう。

オトロン|審査通過率が脅威の95%!

オトロンは、自社ローンの中でも特に審査通過率が高く、約95%という実績を誇ります。
頭金や保証人は不要で、過去に金融トラブルのある方はもちろん、個人事業主や新社会人、非正規雇用の方まで、幅広い層に利用されています。

注目すべきは、支払い回数の柔軟さです。一般的な自社ローンは24回払いなど比較的短期ですが、オトロンなら最長4年まで分割可能。月々の負担を抑えたい方にも向いています。

さらに、オトロンでの購入実績があれば、最大120回払いに対応した「ステップアップローン」も利用可能に。より状態の良い車種への乗り換えも視野に入ります。

現在、全国に17の直営店を展開し、提携店舗も500以上。取扱車両は1,000台以上あり、選択肢の豊富さも魅力です。「自社ローンは車種が限られそう」といった不安も少なく済むでしょう。

また、オトロンでは、信用情報に影響を残さない「仮審査」も用意されています。「まずは通るかどうかだけ知りたい」という方でも、気軽に申し込める仕組みです。

げんき自動車|購入後の安心感が段違い!手厚い保証と親身な対応で選ぶならココ

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実際の口コミでも「スタッフの対応が丁寧」「購入後のフォローがしっかりしている」といった声が多く、購入後の満足度が高いのも特徴です。

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LINEで必要情報を送るだけで仮審査を受けられるので、「とりあえず通るか知りたい」という段階でも気軽にスタート可能。

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【要注意】契約前に必ず確認!自社ローンの3つの罠

ここまで自社ローンのメリットや活用法をお伝えしてきましたが、手放しで「安心」というわけではありません。残念ながら、利用者の弱みに付け込むような悪質な業者が存在するのも事実です。

実は、私の友人が、まさにその悪質な自社ローン業者に捕まってしまいました。

彼は、「ブラックでもすぐ乗れる」という甘い言葉に誘われ、契約内容をよく確認せずにハンコを押してしまいました。その結果、どうなったか。

この記事の最後では、彼の悲惨な体験談を基に、あなたが絶対に陥ってはいけない「自社ローンの3つの罠」について、警鐘を鳴らしたいと思います。

罠1:相場より高すぎる「実質的な」金利・手数料

「金利0%」という言葉を鵜呑みにしてはいけません。前の章でも解説した通り、悪質な業者は「手数料」「保証料」といった名目で、法外な金額を車両価格に上乗せしてきます

友人のケースでは、車両本体価格100万円のコンパクトカーに対し、手数料や諸費用が50万円も上乗せされ、支払総額は150万円に膨れ上がっていました。これは、年利に換算すると一般的な消費者金融に匹敵する、あるいはそれ以上の「実質的な金利」です。

【防衛策】 必ず複数の店舗で見積もりを取り、支払総額を比較検討すること。そして、内訳の不明な「手数料」が不当に高額でないか、冷静に判断してください。

罠2:車の所有権が販売店のままになる「所有権留保」

これが、友人を最も苦しめた罠でした。

自社ローンでは、ローンを完済するまで車の所有者が販売店になる「所有権留保」という契約が一般的です。これは仕組み自体が違法なわけではありません。問題は、この仕組みを悪用する業者がいることです。

友人の車は、購入直後からエンジンの不調などトラブルが続出。しかし、所有者が販売店であるため、彼の意思で車を売却したり、廃車にしたりすることができません。

ローンだけが重くのしかかり、動かない車のために、ただお金を払い続ける地獄が始まったのです。

【防衛策】 契約前に「所有権留保」について、きちんと説明があるかを確認すること。そして、完済すれば速やかに所有権解除の手続きに応じてくれるか、書面で確認しましょう。何より、こうしたリスクを避けるためにも、購入後の保証がしっかりした優良店を選ぶことが大前提です。

罠3:高額な保証料や不明瞭な諸費用

悪質な業者は、保証内容が薄っぺらであるにも関わらず、高額な「保証料」を請求してきます。また、「納車準備費用」「事務手数料」など、内訳のよく分からない諸費用を積み重ねて、総額を分かりにくくするのも常套手段です。

友人も、高額な保証料を支払っていたにもかかわらず、エンジントラブルは「保証対象外」の一点張り。結局、ローンの支払いとは別に、数十万円の修理代を自腹で支払う羽目になりました。

【防衛策】 見積書に記載された一つひとつの項目について、「これは具体的に何のための費用ですか?」と、臆せず質問することです。保証についても、「どんな場合に、どこまで保証されるのか」を具体的に、書面で確認することが不可欠です。

友人は今、こう言います。 「あの時、契約書をしっかり読んで、もっと慎重に店を選んでいれば…」

彼の後悔は、この記事を読んでいるあなたの未来への教訓です。

便利な自社ローンも、使い方を間違えれば、人生を狂わせる危険な罠に変わります。契約書にサインするその瞬間まで、どうか慎重さを失わないでください。

元自動車ディーラーマンに聞いた!自社ローン店との賢い交渉術

自社ローンを申し込む際、「交渉」という言葉に身構えてしまうかもしれません。しかし、ここでの交渉とは、一方的な値引き要求ではありません。

販売店に「この人なら、最後まで安心して取引できる」と信頼してもらうための、戦略的な自己アピールの場です。

元ディーラーマンの視点から、あなたが信頼を勝ち取り、最高の条件を引き出すための4つのポイントを伝授します。

1. 過度な値引き要求は絶対にNG

まず大前提として、一般的な中古車販売店で行うような「あと〇万円安くして!」といった価格交渉は絶対にやめましょう。

【元ディーラーマンの視点】 自社ローンは、販売店が大きなリスクを背負うビジネスです。そこで強引な値引きを要求するお客様は、「支払いに関してもシビアで、後々トラブルになるかもしれない」という危険信号を、自ら点灯させているようなもの。

百害あって一利なしです。信頼関係を築く第一歩は、適正価格を受け入れる誠実な姿勢から始まります。

2. 「保証人」や「頭金」で本気度を見せる

もし担当者が審査に少しでも難色を示したり、あなた自身が「この条件では厳しいかも」と感じたりした場合、そこで初めて最強のカードを切ります。

【元ディーラーマンの視点】 「実は、保証人になってくれる身内がいます」 「頭金として、〇万円までなら準備できます」

この一言は、担当者にとってまさに「神の声」です。販売店側のリスクを具体的に軽減してくれるだけでなく、あなたの「何としてでも支払う」という強い覚悟と、そのための具体的な準備があることを示す、これ以上ない証明になります。このカードを切ることで、停滞していた話が一気に好転するケースは少なくありません。

3. 「支払い能力」を具体的な数値でアピールする

「毎月、問題なく支払えます」と口で言うだけでは、説得力に欠けます。あなたの支払い能力を、客観的な「数値」で裏付けしましょう。

【元ディーラーマンの視点】 給与明細を見せるだけでなく、一歩進んで、簡単な家計簿や収支のメモを用意していくと非常に効果的です。

「毎月の手取りが約〇〇万円で、家賃や光熱費などの固定費が△△円。ですから、毎月××円を返済に充てることが可能です」

ここまで具体的に数字で示せるお客様は、まずいません。担当者は「この方は自己管理ができており、計画性も信頼性も極めて高い」と判断し、あなたを最優先で審査に通そうと動いてくれるでしょう。

4. 収入に見合わない高額な車は選ばない

これが、意外とできていない人が多い、最も重要なセルフプロデュースです。自分の収入に対して、明らかに不相応な高級車や高額な車を希望するのはやめましょう。

【元ディーラーマンの視点】 例えば、月々の返済可能額が3万円の方が、支払総額300万円の車を希望されたら、私たちは「この方は金銭感覚に不安があるかもしれない」と感じてしまいます。

そうではなく、「月々〇万円の支払いで、総額△△万円くらいに収まる、おすすめの車はありますか?」と相談してみてください。自分の支払い能力を客観視し、堅実な車選びができる姿勢は、「計画性があり、長期的に安定した取引ができるお客様」であることの最高の証明になります。

自社ローンにおける交渉とは、「いかに自分を信頼に足る取引相手としてプレゼンテーションできるか」に尽きます。販売店をあなたの「味方」につけること。それが、あなたが望む未来への扉を開く、最も賢い方法なのです。

まとめ:正しい知識と準備があれば、CICに異動があっても車は買える!

私自身、信用情報に「異動」がある状態から、自社ローンで車を購入できました。それは、正しい知識を持ち、事前にしっかり準備したからです。

優良な販売店の見極め方、契約時の確認ポイント、支払い能力を正直に伝える姿勢——これらを意識すれば、過去の金融事故があっても前に進めます。

「異動」の文字は過去の記録にすぎません。今のあなたが誠実に向き合い、一歩踏み出すことができれば、未来は変えられます。

まずは、信頼できるお店探しから始めてみてください。小さな行動が、希望へのアクセルになります。